ミステリーで許せないオチについて
たまにTwitterやまとめサイトでよく見かけるこういうタイトル。みなさんも1度は目にしたことはあるでしょう。中身としては、許せないオチをあげつらうもの。
・双子オチ
・多重人格オチ
・主人公が犯人オチ
・夢オチ
みなさんはどうでしょう? 自分としては、まあ情報がしっかりしていれば大丈夫な部類です。
双子なら最初から提示していればいいんです。ノックスの十戒にもそう書かれている。(忍殺語風)
多重人格も許せる。このオチでいいのはA辻Y人さんの作品で知っている。
主人公が犯人オチなんて有名なのがあるじゃない! あくまで読んだものがひどかっただけだと思う。
……夢オチ?
最後のオチは見たこともないので判断はつきません。簡潔に言えば、どれも読者に不条理を抱かせないことが大事なことなのかなと思います。単純な話です。
ただ無条件でこういうのが嫌だと言う人は、最初に触れたそのオチが非常にヤバかったのかもしれません。アレルギーのようなもの、でしょうか。うに嫌いなのはいいうにを食ってないからだよ。みたいな話かもしれません。
ただ僕にも、こういうオチは嫌だなっていうアレルギーを持っています。それは
結構派手な事件が自殺or事故だったオチ
これについてはどうしても好きになれない。読んだ後うーんとなっちゃう。
派手であればあるほど、色々と怪しい登場人物が出てくるほど、このオチにはがっかりします。自殺が自殺だったオチはまだ大丈夫。じゃないと自分の首を絞めることになりますからね。
宮部みゆきという作家をご存じでしょうか。私が大好きな作家さんなのですが、あの人の作品の「あれ」を読んだのですが、納得はできませんでした。
湊かなえという作家をご存じでしょうか。あの人の、三年くらい前にドラマ化された「あれ」を読んでみたんですが、やっぱりどうも納得がいかないです。
前者は解決編までは面白かったんですが・・・それだけにうーんとなりました。後者は単純にイラッとしました。
これに関しては、前の四つの例で挙げた『不条理』には該当しません。なんで好きで無いのかは自分でもわかりません。人それぞれには好みがあるんだなって事にしておいてください。
みなさんにもあんまり好きでない展開、オチはあるかと思います。それはあまりにも千差万別で、ミステリーを一応書く端くれとしては考慮しなければなりません。しかし破れば面白いというのもありまして、難しいところです。
ただ『不条理』。『不条理』だけは与えないように腐心しなければいけませんね。これだけは守らないといけない。それさえ守れば、オチが受け入れられないなんて心配のあらかたは解決できる、と思います。
今書いている作品が自殺と思しき事件から始まっています。自殺→自殺の流れは許容できると言いましたが、できれば避けたい。これも不条理は与えないようにしないといけません。でも、説明しすぎても読みにくいだろうし、リーダビリティがなくなってしまう。ミステリーって難しいな。
↓こんなものを発見したので、新作づくりに利用させてもらう。