初瀬明生と小説とKDPと

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次回作は『猫から見た殺人現場』

お久しぶりです。次回作の構想がある程度決まりましたのでお知らせします。

 

吾輩は猫であるというよりは、宮部みゆきパーフェクトブルーを想定しています。こちらは犬ですが、それの猫バージョン。犬の『マサ』に対し、猫は自由気ままで他の猫たちと話す感じ。そうしてとある殺人事件を解決していく感じ。

 

オムニバス的に進めるか、一つの長編として進むかはまだ未知数です。ある仕掛けというかアイディアだけはあるのですが……それをどう生かすかまでは考え中。

 

というのも、今までアイディアありきで突っ走って作品が誰に向けたものかわからなくなるというのもしばしばありました。奇抜さだけを求めて、道中の整備が行き届いていないみたいな。

 

気をつけてはいるのですが、出版した後には色々と後悔がつきまといます。ああやっておけばよかったかもしれない。あそこは省いたかもしれない。

 

で、これは何が原因かと言われれば、たぶんバイアスが掛かっているのだと思いました。アイディアありきで突っ走り、途中で疑問に思う箇所があっても、ここまで来たら完成しなければならないという心にシフトして、問題点が見えづらくなる。

現実でも不必要な高速道路を途中まで作ってもう引き返せず完成させちゃったものもあると思いますが、ああいう感じなのかなと。もう引き返せないという思いが、違うんじゃないかという意識を薄れさせる一つの要因なのでしょう。

 

今回の新作を書くに当たって、そういうズレの修正というものを行っていきたいと思います。書き始めて七年になりますが、今までのようにアイディア思いついたら書きまくるみたいなスタイルはやめます。読者とのズレ、世間が求めるものと自分が書きたいもののズレはしっかりと見定めてこれからは行きたいと思います。

故にいつ出版するかは未定です。それまでしばしお待ちくださいませ