精選集はいいぞ
精選集というのは、読んで字のごとし、精査されて選ばれた作品のことである。これについては音楽とかいろんなジャンルでも使われる言葉だけど、今回の話は、いろんな作家の作品を集めた小説のことを指す。
今私が読んでるのは、イニシエーションラブ、赤井さんの「天使のチョコレート」、そして奇想の森という推理小説の精選集です。
この奇想の森という作品はすごい。短編が18編あるのですが、その作者全員が明治、大正生まれです。
こちらがラインナップ。
まあそうそうたるメンバーです。しかも作品を選び、編集をしたのが鮎川哲也と島田荘司という大御所。面白くないわけがないです。
こういう精選集(いろんな人の作品を集めた作品)っていいですよね。知っている作家さんの作品のついでに、知らない作家さんの作品を読めるという。
前に紹介したエラリークイーンが選んだ日本の推理小説短編集的なものを大學時代に読んだとき、西村京太郎って電車以外も書くんだなと知りました(今考えれば当たり前の話)。
個人的オススメ推理小説その一(リメイク) - 初瀬明生の創作部屋~Making Story~
比較的ライトなものを読みたいという時は、Story Sellerというものがオススメ。
シリーズとして1、2、3・・・とあります。
なんといってもこの作品で「玉野五十鈴の誉れ」という作品に出会ったのが大きい。もう何度読み直したことか。
本当にひょんな切っ掛けですごく好きな作品に出会える可能性もありますし、新たな作家さんに出会う可能性もあります。
読書に迷ったら、こういった精選集を見てみてはいかがでしょうか。