初瀬明生と小説とKDPと

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読書の癖で弱点がわかる!?

新作も書き終えて、今は秋らしく読書しております。
 
 
とりあえず夏の魔物、ホラーアンソロジーは読み終わりました。今は商業作品を読んでいます。牛野さんや他の積ん読は二冊ぐらい読み終わってから。
 
 
今は伊坂幸太郎の「マリアビートル」を読んでいます。そうです。グラスホッパーの映画が始まるからです。今半分ぐらい読みました。
 
 
さて、この数週間に色々読書をしておりますが、やっぱり書く作業をした直後の読書って、よりいろんな言い回しや物語の構成に注目してしまいがちになります。
 
その過程で改めて気づくことがありました。
 
 
 
集中して読む箇所と読まない箇所があるということを。
 

 

 
もちろんちゃんと全部の文章に目を通しています。ただ、集中、つまりは読むスピードが明らかに場所によって違うなと感じるようになりました。
 
 
文章を読む平均のスピードを1とすると、あるところで0.8になるところがあるのです。場合によっては1.2ぐらいになる時があります。遅い時が集中している時、速い時がちょっと読み飛ばしている部分。そういった、自分が無意識のうちに優劣をつけている、いわゆる読書の癖のようなものがあるのではないかというものでした。
 
 
 
 
実際に自分の例を挙げてみると、
 
  • 遅くなる(集中している)時
 
推理小説なんかの解決編
会話のやりとり
言い回し
比喩
登場人物の心情
etc
 
  • 速くなる(集中していない)時
 
登場人物の仕草、行動
長すぎる地の文
長い風景描写
仕事の説明
etc
 
 
まあ分けてみてわかりました。普通に自分の好みの問題だと思います。推理小説が好きだとか、ラノベが好きだとか作品の好き好みがあるように、一作品のレトリック、構造などにも好き嫌いはあるのかなと思いました。
 
 
自分が新作を書く過程において特に困ったのは、登場人物の仕草、行動の引き出しが足りないことでした。
そうです。読むスピードが速くなる場所、つまりあまり好きではない箇所に合致するのです!
 
 
つまりは、推理小説が苦手で読まない人が推理小説を書けない、SFが苦手で読まない人がSFを書けないのと同じです。大して拾い読みをしていない表現を書けないのは当たり前なのです。
 
 
風景描写を流し読みしている人がそれを書く際にうまくなるはずがない。
登場人物の心情を読み飛ばしている人が心境をうまく書けるはずがない。
 
 
読書の癖を確認してみてください。どこが好きでどこが苦手か確認してみてください。それが自分の弱点に当てはまると思ったら、今度からそこを意識して読んでみてください。読書量も大事ですが、上手い人の小説を分析してみるのも一つの手です。
 
 
僕が今実践しているのは、会話の後の登場人物の仕草や動きに注目しています。(「まあな」と歯を見せ笑った。のような)
 
 
みなさんもぜひ試してみてください。
なお、これは僕の勝手な持論です。信じるかどうかはあなた次第。