初瀬明生と小説とKDPと

Q.KDPとは? A.Kindle(電子書籍ストア)に自己出版できるサービスの事だよ!

新作『猫から見た殺人現場』が発売されました

今日の朝に無事出版されました。

 

 

タイトルと表紙のとおり、猫が主人公のミステリーとなっております。

 

舞台は山形にあるニュータウン。そこに住む真崎家に飼われていたミヤという猫が探偵役となり、家族が殺された真相を探っていきます。

飼い猫と野良猫の対立。住民の後ろ暗い関係性。現場にあった家族以外の白骨遺体。

 

今回は『普通』をテーマにした物語です。『普通』に苦しめられる人間と、『普通』じゃない状況に堕ちていった猫のお話。 

 

前作から八ヶ月程度かかりました。KDPで出版を始めてから一番期間が空いたのではないでしょうか。その分話の整合性やらリーダビリティーやらを全力で意識した物語となっておりますので、ぜひご一読ください。

文字数は17万ちょっと。私の作品では比較的短い方です。

 

次回作は『猫から見た殺人現場』

お久しぶりです。次回作の構想がある程度決まりましたのでお知らせします。

 

吾輩は猫であるというよりは、宮部みゆきパーフェクトブルーを想定しています。こちらは犬ですが、それの猫バージョン。犬の『マサ』に対し、猫は自由気ままで他の猫たちと話す感じ。そうしてとある殺人事件を解決していく感じ。

 

オムニバス的に進めるか、一つの長編として進むかはまだ未知数です。ある仕掛けというかアイディアだけはあるのですが……それをどう生かすかまでは考え中。

 

というのも、今までアイディアありきで突っ走って作品が誰に向けたものかわからなくなるというのもしばしばありました。奇抜さだけを求めて、道中の整備が行き届いていないみたいな。

 

気をつけてはいるのですが、出版した後には色々と後悔がつきまといます。ああやっておけばよかったかもしれない。あそこは省いたかもしれない。

 

で、これは何が原因かと言われれば、たぶんバイアスが掛かっているのだと思いました。アイディアありきで突っ走り、途中で疑問に思う箇所があっても、ここまで来たら完成しなければならないという心にシフトして、問題点が見えづらくなる。

現実でも不必要な高速道路を途中まで作ってもう引き返せず完成させちゃったものもあると思いますが、ああいう感じなのかなと。もう引き返せないという思いが、違うんじゃないかという意識を薄れさせる一つの要因なのでしょう。

 

今回の新作を書くに当たって、そういうズレの修正というものを行っていきたいと思います。書き始めて七年になりますが、今までのようにアイディア思いついたら書きまくるみたいなスタイルはやめます。読者とのズレ、世間が求めるものと自分が書きたいもののズレはしっかりと見定めてこれからは行きたいと思います。

故にいつ出版するかは未定です。それまでしばしお待ちくださいませ

新作『勇者×探偵』を出版しました

タイトルどおり、新作『勇者×探偵』を出版しました。(×はバーサス)


表紙は初瀬明生さんに描いていただきました。クリスタと板タブを使って三カ月かけて描いたそうです。

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新作のあらすじ


勇者が訪問する街では、必ず連続殺人事件が発生する。


そんな情報を聞いたアリステアは勇者一行が訪れているエウレトールに向かう。
街で勇者は大々的にスピーチをし、聖騎士は勇者に殺意を向け、僧侶は静観。奇術師助手は街を巡り、盗賊は探偵の情報を探る。記者は熱心に事件を探り、酒場のマスターはナイフを隠し持つ。奇術師は魔法を研究し、女給士は死体を発見する。魚屋は殺しの依頼を仲介し、殺し屋は依頼人を探す。
バラバラだった視点は、魔法が使われたであろう殺人が発生してから徐々に交わっていく。

魔法犯罪が簡単に暴かれる世界で起こる連続殺人事件。様々な人間模様が織りなす群像劇の中、勇者と探偵の対決が人知れず始まっていた。

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新作の初稿が完成しました

タイトルのとおりです。文字数はしめて23万。

 

さて、新作はとある事件を巡るお話。

魔法が使えるファンタジー世界に突如現れた勇者一団。彼らが訪れた街では、必ず殺人事件が増えるという。その原因を突き止めるべく動く記者と謎の女性。なぜかその助手を勤めることになる奇術師たち。事件に巻き込まれる女給士、盗賊、殺し屋、酒場のマスター、教師などなど、様々な思いと展開が交差する群像劇となります。

 

 

ファンタジーと群像劇は前に作った『ヴィランズ』と形式がほぼ似ていますね。作ってて大変でしたが、とても楽しかったです。

初稿は完成しましたが、ここからがとても長い。一応の制作過程を並べてみると

 

  1. 素読み(展開を重視して可読性があるかどうかの確認。簡単な矛盾がないかの確認。あとは削れるところはバンバン削る)
  2. 時系列の整理(表作成をして、この時間どこで何をしていたか。いつその情報を持っていたかの整理)
  3. ひたすら誤字脱字と、矛盾がないかのチェック

 

1は単純に原稿をさっと確認して、とにかく流れ重視で読み進めていきます。

2の表はEvernoteというアプリを使用しています。そこで表のテンプレートを用意して、一行ごとに登場人物たちの情報を整理していく形。いつか紹介したい便利なやり方です。

 

1、2は多少繰り返し確認してすぐ終わると思いますが、3がとにかく長い作業になります。見直しては期間を置いて見直しては期間を置いての繰り返しになるでしょう。ここから1、2ヶ月はじっくりやりたいですね。あと表紙は自作しているので、この作業の傍ら息抜き程度にちまちま描いています。クリスタと板タブばんざい。

 

早ければ10月、普通で11月くらいに出せればいいなと考えています。ファンタジーと探偵と群像劇という変な組み合わせではありますが、面白くなるように頑張りたいと思います。

 

タイトルはすごくシンプルに『勇者×探偵』

それではまた。

次回作はファンタジー×探偵×群像劇のお話

新作も終わったので次回作のプロット制作中。

 

次回作は群像劇でいきたいと思います。とある街で起こる連続殺人事件を、多数の目を使って追う作品。

なんかあれですね。ファンタジーもので群像劇とかずっと前に出した『ヴィランズ』を思い出します。つまり作ってて楽しい。

ヴィランズ』は、トリックには自信があったのですが、謎解きにフェアじゃない部分がある。設定過多で読みにくいなどのご指摘を踏まえ、制作していこうと思います。

 

 

タイトルにも書いてあるとおり、群像劇と探偵とファンタジーものを目指して書きます。この三つはだいぶ食い合わせが悪いですが、トリックやら設定やらを思いついたら仕方ない。視点に常に探偵を出演させて強調させるとか、造語や設定を極力少なくするとか、あるいはキャラが動かされてる感はないよう、そのあたりの工夫はしていきたいです。

 

文字数はまだ未知数です。20万字に収まるか越えるかは正直微妙なところ。そこで今回、ある境界線を引くことにします。

20万字に収まったら単巻で、20万字を越えたら上下巻に分けたいと思います。そしてさらに、上下巻に分かれたら、上巻下巻の発売日を少しずらし、それぞれ無料キャンペーンをする方針でいきたいと思います。単巻の場合はやりません。さるお方からのアドバイスを参考に。

 

まだまだ仮でしかない予定ですが、一応はこういうつもりでやるよってことだけはブログに残しておきます。

できるのはいつだろうか…秋に出れば早いほう。

新作「棺桶に入れられて」が発売されました。

昨日無事に出版されました。

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今回はパニックものの短編ミステリーです。

 

・あらすじ

岡部淳人(おかべ・あつと)が目を覚ますと、そこは棺桶の中だった。
蓋は頑丈に閉められて脱出はできない。空調があるばかりで明かりもない。他にも閉じ込められている人がいるのを知り脱出の知恵を絞るが、唐突にボイスチェンジャーの声が響く。錯乱する岡部たちに向かい、犯人はこう告げた。
岡部淳人の妹である、岡部真由(おかべ・まゆ)を殺した真犯人を見つけたいと。


模擬葬儀屋から盗まれた棺桶に閉じ込められる被害者たち。
犯人の意図は何か。どうして三人が選ばれたか。なぜ模擬葬儀屋の棺桶を使って監禁しているのか。一切の身動きができない中で犯人の意図を探る前後編二編からなるミステリー。

※模擬葬儀屋…死者として棺桶に入り、葬儀の模擬体験ができるお店。韓国が発祥。

 

 

なぜ監禁されたか、犯人の目的は何か。事件中と事件後の物語を描いた前後編の短編となっております。文字数は6万字弱と短いです。

 

今回は無料キャンペーンは行いません。いわば実験みたいなもので、これからの売り上げを見て方針を決めていきたいと思います。

 

短いのでぜひぜひ。

 

※追記(6/13 22:00)…目次が二重になる不具合は無事解消しました。どうやら一太郎からEPUBに変換する際に勝手に目次を作る仕様があるらしく、そのチェックを外したら解決しました。

変換の際に一番下にある「ナビゲーション目次を作成する」のチェックがデフォで入っているので、それを外せば大丈夫です。

新作「棺桶に入れられて」初稿完成

新作短編「棺桶に入れられて」の初稿が完成しました。

 

タイトルのとおり、誰かに棺桶に閉じ込められた四人が、とある事件の尋問を受けるお話になっています。狭い空間で命を握られてる中、限りある情報を集めていくミステリー。

 

今回は短編を二編として掲載します。前者が今話した監禁状態での話。もう一つがその事件後の世界の話。それが四人の多視点で続いていきます。

新作のお話の流れで参考にさせていただいたのは、石沢英太郎の「噂を集めすぎた男」です。これも一つの事件に対して複数人の独白、つまり多視点の要素を盛り込んで話を展開していきます。エラリークイーンが選んだ日本のミステリー的な短編集で読んで面白かったので、他の人にも読んでほしい一冊です。

 

 

新作の文字数は全部で六万字くらいとなかなかに短いです。販売価格は短さも考慮して150円くらいでしょうか。

このまま調子よくいけば六月中旬には販売されると思いますが、無料キャンペーンをいつもどおり行うかは検討中です。

前作の無料キャンペーンはかなりの高水準(当社比)でいけましたが、売り上げに貢献してるかと言われれば微妙でした。これからの無料キャンペーンについては乱発せず、慎重にしようかという方針です。

それではこのへんで。新作の次のプロットを書かなければ…これも近いうちにブログにて。