初瀬明生と小説とKDPと

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月刊群雛に参加した感想、自分の作品のあらすじ

とある方からの紹介で日本独立作家同盟に入り、その初月の終わり頃に参加の誘いがありました。

正直どうしようかなという思いがありましたが、ここで挑戦しないでいつ行くのという気持ちが強まり、思い切って参加させていただきました。

Twitterを始めたのが、他の電子書籍作家の方との交流をと思って始めたもので、今回の参加はまさに自分にとって有意義なものとなりました。特に校正は自分の癖やら間違いやらを見直すきっかけとなりました。

晴海まどかさん、竹元かつみさんのお二方にはお世話になりました。

さて、今回の記事では参加するにあたっての感想や自分の作品のあらすじについて下に書き連ねていきたいと思います。

◆月刊群雛に参加した感想

電子書籍の処女作を載せた時と同程度の緊張がありました。しかも今回は多数の方々が手を加えている雑誌に参加するということもあり責任も一入でした。個人とは違い、作品の遅れは迷惑が掛かりますから。

できあがった雑誌を刊行前に確認するという作業があり、それをひと通り読んでみたところ、実に多種多様なジャンルの作品が並んでいました。

ホラーもの、SFもの、青春もの、日常もの、ビジネス本、詩集、エッセイなどさまざまな物があります。元々ダ・ヴィンチや新潮のような小説がずらりと並んだものだと思い込んでいて驚いた、というのはもう過去の話。色んなジャンルが詰まった雑誌です。そんな様々な作品がある中僕が目を引いたのは

神楽坂らせんさんの「異世界構築質問リスト3」

です。原文は英語で、神楽坂さんは作者の方に許可をいただいて翻訳したというものだそうです。

概要を簡単に説明すれば、ファンタジーを書く際の指南書のようなものです。内容としては、この本の作者がさまざまな質問を、ファンタジー世界を構築した人(読者)に投げかけるというもの。

政治はどうなっているのか、魔法があるか、それならそれに対する法律はあるのか、などいろんな質問があり、それらを通じて各々の矛盾を無くしていき、つじつまを合わせていくという狙いがこの本にはあります。

3という数字がある通り、いくつかのジャンルに分けられていて、今回の号は社会や組織などが中心の質問となっています。

自分の感想としてはただ一言、目からうろこでした。今までこういった指南書は見たこともなかったため新鮮で、いつかファンタジーを書きたいという自分にとっても杖と成り得るものでした。

ファンタジーは特に書くのが難しい! 物語の構築、世界設定、登場人物などなど、現実にあるモデルをそのまま流用、というのはほとんどできないのがファンタジーやSF。(もちろん現代設定の物もたくさんありますが)

そして何より僕が一番大変だと思うのが、物語の基礎部分をつくることです。いきなりファンタジー世界をつくれと言われても、ふわふわと地に足がつかない、全容の全く見えないものとなるでしょう。

そんな最初の狭き入り口をくぐり抜けるにも、この本は助けになると思います。何個かの質問を考えているうちに良い設定や世界観が浮かんでくる、なんてこともあるかもしれません。ぱっとした思いつきのきっかけとなるにも充分な作品でしょう。

SF、ファンタジーの作品を書く人には特におすすめです。ぜひご一読してみてはいかがでしょうか。

◆「医者の不養生」のあらすじや、工程の経緯

医者の不養生……人に養生を勧める医者が、自分は健康に注意しないこと。正しいとわかっていながら自分では実行しないことのたとえ。

短いあらすじ

始まりは、人目につかない場所にいる男と女の会話から始まる。それは女の夫を殺す毒薬の取引の話だった。

ミステリーとはしては王道、悪く言えばよくある導入です。もちろんここからある展開が待ち受けているのですが……そこは読んでみてください。14ページほどの短編なのでさくっと読むことができると思います。

そしてもう一度読み返すことがあったら、一度目とは違った場面を想像して読んでください。たぶん景色は、一度目に読んだものとまるで異なるものになると思います。

この小説を書いたきっかけは、特にはありません。元々部品と構図は頭の中にあったので、それを組み立てて形にしました。特に目新しいものでもありませんが、言葉選びは矛盾なくきちんと行うよう努めました。

オチや展開にどんでん返しを盛り込む小説が自分は好きなので、自然とそういった話を作ってしまいます。今回の小説はどんでん返しなのかはわかりませんが、楽しんでいただけたら幸いです。

さて、自分の作品はここまでとします。

他の方の小説や作品などのレビューはまとめて……おそらく週末辺りにするかもです。何もなければ、ですが。

※他の方とジャンルが違う神楽坂さんを先にレビューさせていただきました。

新人の僕がレビューをしていいのかとは思いましたが、ブログにひっそりとやる分にはいいのかなと思いました。

では今日はこのへんで。(`・ω・´)ゞ