初瀬明生と小説とKDPと

Q.KDPとは? A.Kindle(電子書籍ストア)に自己出版できるサービスの事だよ!

物書きがマーケティングを絶対勉強した方がいい理由

この一カ月は色々寄り道していました。その中でせっかくだからマーケティングの勉強をしていました。今まではサイトで関連する記事とかを漁ったりしていただけですが、今回はちゃんと本を何冊か読んで勉強しました。

 

で、二つのメリットがあることを発見しました。

一つは売りやすい方法を知れる。模索しやすくなる。マーケティングと書いてありますんでこちらは当然です。

本題はもう一つの方。

 

 

作品作りの舵取りがしっかりできるようになる。

 

続きを読む

シリーズ作品のまとめ買いページ作成とシリーズ設定は必ずやるべき

タイトルの通りです。続編ものでしたら、シリーズ設定とまとめ買いページ作成はするべきです。

 

 

事の発端は、新作「レンタル探偵」を発売してしばらく経って気づいたことがあったのです。

 

シリーズ設定がいつまでもされない……。

 

出版の際の設定でシリーズはちゃんと設定したはずなのですが、いつまで経ってもシリーズの登録されていません。前までは普通になったのに、仕様が変わったのかな? とちょっとやきもきしていました。

このままでは埒があかないと問い合わせをしてみることにしたのです。時は2/14。発売して二週間が経った時のこと。

そんな時に思い至ったのが、「まとめ買い」の申請。問い合わせの一覧で目に入りました。どうせシリーズなんだから、これのついでにシリーズ設定をお願いするかと設定したのです。そうして作った結果…。

 

明らかに両者共にダウンロードされる率が上がったのです。

発売してからの二週間と、その後の二週間では明らかに差が出ました。厳密に言えば前者は、新作が売れて数日してから前作が売れていたんですが、後者は同日、または同時にダウンロードされることが目に見えて増えてきたのです。

 

僕だけのデータでは確定と言えるほどのサンプルは得られませんが、ここまで目に見えて結果が出るなら、これからのシリーズもやるしかないです。損はないのでぜひやりましょう。

 

★やり方

まとめ買いの申請はKDPの本棚 やレポートがある画面の右上のヘルプへ。

f:id:haseakio:20200308181921p:plain

次にヘルプ欄の一番下にあるお問い合わせのボタン(オレンジ)を押し、以下のような画面を出す。

f:id:haseakio:20200308182132p:plain

Amazonの商品ページと外部流通』の左をクリックし、『Kindleストアでのまとめ買い』をクリックすれば、上の図と全く同じ図になるはずです。

 

1,2~と数字が並んでいますが、ここはシリーズの巻数に対応した本のASINを入力してください。4巻以降があるなら数字を自分で入れてください。

 

僕が実際にメールを送った内容です。

f:id:haseakio:20200308182859p:plain

僕の場合はシリーズの紐付けも行ったので「レンタル探偵」と紐付けしろなんて本文も入れました。単純にまとめ買いページを追加したいだけなら、ASINと「まとめ買いページの作成よろしくお願いします」の本文だけで充分だと思います。

 

両者DLの率がやたら高くなったのは、シリーズ設定なのかまとめ買い設定なのかはさっぱりわかりません。ただ、これだけの問い合わせでできるのですから、やってみて損はないかと思います。みなさんもシリーズ作があるならぜひやってみてください。

ただヘルプの欄にもありますが、小数、ゼロ、前編/後編はサポートされません。そこだけは気をつけてください。

 

↓ シリーズとまとめ買いページがどうなってるかはこちらから確認どうぞ(ステルスしてないマ)

次回は殺人のないミステリーを書こうと思ふ

ひな祭りに更新です。

 

魔法のある世界を題材にしたミステリーを書こうと思ったのですが、あまりに挑戦的だと思い、先延ばしすることにしました。

 

というのも、とある方の指導の下、Kindleストアのランキングを見て、市場や売れ線とかを調べていたんですよ。新作を出したからの一ヶ月間は、プロット、読書などをしつつ、そんな作業をしていました。

 

緻密に分析していたわけではありませんが、やはりミステリーは現代が多い。ここにファンタジーを持ってきたとしても、とても読まれるようなものを作れる自信はありませんでした。ファンタジーが悪いわけでなく、それに付随するテーマがあまりピンとこなかったんですよね。それで売り出しても、自分の実力やアイディアじゃまあ無理だろうと。

 

現代だからと読まれるわけではありませんが、一つ思いついたことがありプロットを書いている次第です。

今回はおそらく初の試み。

 

殺人のないミステリー

 

人死にはたぶんあると思いますが、殺人は起こらない日常ミステリーを目指します。

 

今まで殺人で切迫した感じを出していたんですが、今回は全く違うアプローチで挑んでみようと思います。なんせ主人公は子供ですので、あんまり物騒な事件なのもあれかなと考えました。それよりも日常の謎に切り込む形なら、活躍はさせやすい。動かしやすい。何より、ミステリーは殺人だけではない。

 

で、ただの日常ミステリーじゃあ誰も振り向いてくれないと思います。そこはちょっとスパイスを加えようと思います。これが凶と出るか吉と出るか。はたまた無風か。

 

うだうだ考えても仕方ないため、方針はこのあたりで定めようと思います。夏が始まる頃に出せればいいですね。もしかしたら秋まで延びる可能性はありますが。

 

別の忙しさが加わったからね。仕方ないね。

これからの展望や次回作について

今は新作のテーマやら細かい設定を考えている最中です。今回も懲りず長編なので、いつ出せるかは未定です。

 

大まかなテーマとしては、魔法のあるファンタジー世界で殺人が起き謎を解く感じ。

この世界では魔法を使えない人間は希少種レベル。それが主人公で、魔法が使えないからこそ殺人を疑われて捕まるが、そこに女探偵が登場して助ける。その探偵も魔法が使えない。

 

…まあこんな感じ。ファンタジー世界に女探偵が出てくる感じ。今回は自分の好みを前面に出します。そこにもうちょっと売れ線だったりニーズだったりすりあわせられないかなと画策してるところ。たぶん早くても夏。遅くても今年中には出す。

 

レンタル探偵に関してなんですが、実は短い話をプライスマッチで無料本で出せたらなと考えています。ただ短い分、よほど引きつけるような設定や展開が必要になってきますので、こちらも未だに考え中です。出すかどうかすら未定です。

 

今年に関してはスローペースで行きたいと思います。出すとしても後一、二作が限度でしょうね。つーかこれが限界(ノブナガ)

前のように三ヶ月くらいでリリースするような事はたぶんないと思います。数撃ちゃ当たる戦法は、一個一個きちんと焦点を当てて反省しない限りは同じ結果の繰り返しになってしまいます。

そこを鑑みて、今年は活動を抑えていきたい。

 

最新作↓

新作「レンタル探偵は探偵に向いてない~逆転する太陽~」の無料キャンペーンやります。

はい。今回も懲りずにやります。ツイートやブログから無料キャンペーンをやりませんって文言を消したレベルです。本当に情けないし、計画性のなさが恥ずかしい。

 

新作を出してから一週間が経とうとしています。有料で買われた方は払い戻しは可能なはずなので、ぜひ払い戻してこちらの無料をDLしていただければ幸いです。

 

期間は2/2午後5:00~2/4午後4:59です。日曜からですね。この機会にぜひDLをお願いします。二月は本気出す。当日になったら改めて告知していきます。

 

f:id:haseakio:20200125160526j:plain

 

表紙とロゴを依頼する時の4つの注意点

前回の続きです

小説の表紙、ロゴだけを依頼しても充分形になる説 - 初瀬明生と小説とKDPと

 


この記事では同人誌、個人出版といった表紙を、ココナラやSKIMAのような仲介サイトに依頼する際の注意点を解説していきたいと思います。これはpixivやSNSで直接依頼する場合にも応用できるので、ぜひ読んでから依頼をしてみてください。


まず依頼をする前に押さえたいポイントを、順番に説明していきます。

 

 

①商用利用ができるか。商用込みでその値段なのかを確認

 

サイトで「表紙 イラスト」と検索すると、出品者と金額が複数出てくると思います。中にはイラスト一枚○千円と、一万以下に収まっているものも。

しかしこれを鵜呑みにするのはちょっと待ってほしい。

基本的に「表紙のイラスト」を専門的に描いている人はあまりいないと思われます。仕事としてしょっちゅう来るものではありませんからね。故に手広く「イラストを描きます」と仕事依頼を待っているわけです。(SNSアイコンやサイトのイメージキャラクター、単純に好きなキャラのリクエストなど)

イラストをただ描くだけ(個人利用)と、お金を取る同人誌や自己出版の表紙では全く話が違います。この賃金が発生する違いを「商用利用」として区別している人がほとんどです。お金が発生するとなんか違うんだなって感じで念頭に置いてください。

で、肝心のお値段なのですが、商用利用が条件につくと、+5000~10000円、またはそれ以上掛かると思ってください。基本的に出品者のサムネに書かれた料金に商用利用まで含んだものはないはずです。


自分もこの概念を知らず頼んだら、金額の差にびっくりした覚えがあります。普通に考えれば当然なんですけどね。でも、本当に知らない人は知らないのです。

 

この金銭のトラブルを回避する方法はただ一つ。サービス内容を熟読するか、出品者様に直接聞く。
こうすれば、商用利用だけでなく、キャラの全身絵やバストアップといった範囲でいくら掛かるか、凝った背景ならいくらか、キャラクター一人、二人と増えていくと、いくら掛かるかも知ることができます。もしわからなければ直接聞く。

基本的にこのパターンは表紙を依頼する際によく見られる光景です。ロゴはあまり見ない(たぶん)。


②デザインのみなのか、レイアウトもしてくれるのかを確認

 

これも表紙絵に多し。背景は複雑なのは無理という人。キャラクターだけなら……という人。あるいはロゴも含めた表紙作れるよって人と、絵だけしか描けないよって人。それぞれ得意分野は違います。というより、ロゴと両立している人は少ない。そこは適材適所。

ここのトラブルを回避する方法は、当然サービス内容を熟読。また、その出品者様が提示しているサンプル(外部リンクもあるならpixivなど)も合わせて見ると、自分のイメージする表紙に近い人も見つかりやすいです。

基本的にわからなくなったら説明書を読もう! 的なスタイルでいけばいいです。電化製品を買う際にスペックや使い方を一通り見ておくのと一緒です。①も含めて、大体はこれで多くのトラブルは回避できるはず。

 

③期間は納期のみで見てはいけない

 

ここはサービス内容(説明書)を見ても陥りやすい罠です。
「この仕事には○日or○週間かかります」と納期は基本的に提示してあります。しかし、この納期を基準にスケジュールを決めてはいけない。
あくまでこれは「仕事が完了するまでかかる時間」なのであって、「依頼者の要望を叶えて完成するのにかかる時間」ではないからです。

 

簡単に言えば、仕事が一発で完了することなんてほとんどない。

 

絵を見せてもらって、ちょっと目が違う、構図が違うとなればやり直しです。大小あれど、ここでロスが生じます。色を指定していくが、ここをもう少し明るくしてほしいと要望すれば、また時間はかかります。依頼者が要望をするたびに、当然時間は遅れる。

当たり前ですよね。当たり前なんですが…いざ頼むとなると、そこまで頭が回らないのがほとんどです。

これを回避する方法としては、早め早めに依頼する。イメージを明確に伝える。
依頼した相手とのイメージのズレを最小限にしたい場合は、まさに明確に伝えるのが大事。詳しくは事項にて。

 


とその前に、ここでココナラやSKIMAを意識して、依頼の流れを見て行きましょう。工程が多い表紙で見て行きます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・出品者のDM(ココナラなら出品者への問い合わせ)から、こういう仕事をしてもらいたいんだけど……と聞いて見積もりを出してもらう。ここで変なズレが生じないようサービス内容はしっかり読むこと。
 ↓
・値段に納得がいったら購入画面へ。※1
 ↓
・銀行に振り込みに行き、振り込みが確認されたら『トークルーム』という欄が開かれる。そこでようやく具体的な絵の話をする。
 ↓
・ラフ(下書き):絵の構図を決める作業。線でざっくりとあたりをつけていく。
 ↓
・線画:ラフに従ってきれいな線を引いていく。
 ↓
・色塗り:そのままの意味。
 ↓
・全てに納得がいったら、後は大団円。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ※1ここで定まった料金に加え、各サイトの手数料+銀行への送金の手数料も加わる。詳しくは各サイトのヘルプにて

 

かなりざっくりですが、一番スムーズにいってこういう形です。

もちろんこんな簡単にいくわけはないです。この(↓)の中に、どんな細かいやり取りがあるか…。また、相手方の都合や自分の都合で返信、送信が遅くなったりもする。なので③は大切にしてください。


依頼者も出品者もなるべくスムーズに行きたいものです。そこで大事になってくるのが、最後のポイントとなります。


④要望はしっかり伝える

 

これは本当に大事です。要望、描いてほしい絵のキャラクターの詳細などはしっかり伝えましょう。

基本的にはトークルームの最初(あるいはDMでの会話)で、これでもかってくらい情報を与えればいいのです。後で要望を入れて大部分を修正するよりはよっぽどマシ。

 

髪はどのくらいか、目はどんな形か、性別、ポーズ、背景はどんな風景か、服装はどうか、それぞれの色は何色か、表情はどんなか、どんな雰囲気で作ってほしいのか、全体的に明るいか暗いかetc…

 

最初に全部要望しきれなくても、ラフを見てリテイク(一からのやり直し)はまだアリです。やりすぎはいけませんが、ラフでより細かい指摘をするのがいいでしょう。
ただ、線画が完成して以降でリテイクするのは御法度です。これは絶対に止めてください。


ひとまず、こんなところでしょうか。長々と説明しましたが、pixivやSNSで依頼する時も応用できると思います。
今回は表紙の話ばかりしましたが、前回記事のロゴデザインも同じ流れでいけると思います。


自分はココナラに表紙やロゴを頼む際、かなり悩んで各サイトを巡っていました。初期の自分みたいな、お仕事仲介サイトの流れがわからねえぜという方のために今回の記事を書きました。長くなりましたが、外注、依頼のハードルが下がれば何よりです。

 

それではこのへんで。

coconala.com

skima.jp

小説の表紙、ロゴだけを依頼しても充分形になる説

自分で小説を書いている人(同人誌、KDPを使った電子書籍個人出版)にとって、表紙は死活問題。
自分で絵を書けない。レイアウト、デザインのセンスがない。かといって表紙を頼むような余裕もない。こんな時にどうすればいいか。

一つ、解決策となり得る方法があります。それは……

 


ロゴデザインだけを依頼してみる

 

 

なんと言っても、ロゴだけなら安いという一言に尽きる。表紙絵は高すぎて無理って人は、表紙を何とか自分で作り、最低限ロゴだけを依頼して形にするのもありです。

 

・風景画や写真を背景にするパターン

・人はシルエットで済ますパターン

・全身像はうまく描けないけど、胸より上のキャラクターをごまかし描くパターン

 

そんな風にできた表紙に、ロゴだけを外注するとあら不思議。なかなかの形になります。

 


こちらは自分が作った表紙にロゴを付けていただいたものです。

続きを読む