小説の正しい脇道の逸れ方
ただいま公募用の小説を執筆中。執筆中というよりは、もう出来上がっているものを推敲している感じです。
それで見直してみると、まあ無駄話というか説明が多い。伏線を回収したくて仕方がなかったんでしょうね。そのせいでやけに説明的な文章が多い気がします。
説明が悪いわけではなく、なんかテンポが悪い。本編が差し迫っている時に急に長々と説明が入るとげんなりします。脇道や説明に入る時はちゃんと場所を選ぶか、カットするかのどちらかを選択せねばなりません。
今書いているのは、短編が七編からなる長編小説なのですが、本筋の事件を追う過程でいくつかの小さな事件、登場人物の背景などが描かれていきます。本筋を追いつつ、かつそれらも回収しないといけません。その過程で、つなげようつなげようとして無駄な文が多くなる。これをいくつか直している時点で、少しはこうしたらいいんじゃないかということがわかりました。
※ここでいう脇道とは、世界観や登場人物の説明、または何気ない描写風景のこと
- 何らかのエピソード、場面を描写してから説明する
- 展開が穏やかな時に脇道に逸れる
- 読者を馬鹿にしすぎない
3は割と重要です。本当に読者を馬鹿にしているとかそういうことではなく、わかりにくいだろうなと思い説明を加えていく内に、いくつかの説明が被ってしまうということがありました。あとはそこまで説明せんでもという細かい描写まで加えることですね。
これは自分によく当てはまっていて、本格推理を目指しすぎてフェアにいこうとしすぎてかえってわかりずらくなるということが多々ありました。また、そういった指摘を直接受けました。
ここまで聞いてピンと来ない方は、この言葉で集約されると思うのでこれだけ覚えて帰ってください。
脇道が本編と馴染んでいるかどうかが重要
まあこれほど簡単な説明はないかと思います。本編を幹とし、脇道を枝葉とするなら、それできれいな木のシルエットになるかということ。枝が多すぎると基本見栄えが悪いと思います(無論例外もありますが)。
この数週間、カクヨムや電子書籍を通していろんな作品を読みました。その中にはうまいなあと思うものも、説明と本編が分離しているものもありました。
僕が読みにくいと思うのは、この分離の距離のせいなのだと思います。もちろん他にも様々な要因があるとは思いますが、説明と本編が分離しているのはなんか読みにくいなと思いました。
身に迫るアクションシーンで技の説明を長々とするとかもうね。テラフォー〇-ズとかさ・・・。
まあ僕が感じたのはこのくらいでしょうか。あまり分析とか得意ではないので、気づいたことをありのまま書いてみました。自分への戒めも兼ねて。