来年の1月1日からEU限定でKDPの価格設定が変更になることについて
KDPを利用している方々にはもうメールは届いているでしょうが、一応自分でも振り返るためにブログの記事として残しておこうかなと思いました。
今回来たメールは「EUのVAT改正が電子書籍の価格設定に与える影響」というタイトルでした。
VATとは世界140以上の国と地域で採用されているインボイス方式の間接税のことで、日本では「付加価値税」と言われています。
今まではどこも販売者の国の税を計算していましたが、EUで本が買われた場合、その購入者が住む国(EU)のVATで計算することになったとのこと。
少し長いメールですが、要約すれば
①EUの電子書籍にかかる課税制度が変更されたから、来年の正月からEU限定で価格設定を変更するよ。
②今までは価格設定の場面では税抜きだったけど、今度からはEU各国の異なる税に対応して表示するよ。
③既に出版されている本は、こっちがロイヤリティも変えることもなく適正価格に変更するから、あなたは何もしなくていいよ。
④これから出版するときは、価格設定でEUに所属している国だけは値段バラバラに表示されるけど、それはその国の税を込みで表示したものだから気にしなくていいよ!
はい、これでこのメールの伝えたいことは終わり!
今まで出した本の価格が変わっていても、これからEUの国だけ値段バラバラに表示されるけど仕様だから気にしないでね。
一行だけで言えばこれだけ。日本にしか売っていない人には関係ないです。
ただ、②③は少し説明が必要になってくるかもしれません。結論は上の一行に集約されるので、ここからは蛇足かも。
例えば、30%のロイヤリティで最大設定価格を€150の本があり、それをVAT20%の国(イギリス)で売るとします。
するとイギリスでは、このままだと€180となり、30%のロイヤリティの条件が満たせなくなります。
その不具合を起こさないため、②で言ったように、すでに出した本の価格設定を、設定したロイヤリティを脱しないようにAmazon側が変更しますよとのこと。
この場合は€125となります。VATを含み、€150なのでロイヤリティはそのまま。
もちろんVATを含んでも最大設定価格を脱しない場合は、そのまま税を加算した値段で表示されるはずです。
以上、日本にしか購入者がいない自分には関係のない話でした。
(もし間違いや記事作者の認識が甘いと思った方は、メールフォームなり、Twitterなりでご指摘ください)