どうすれば本が読まれるのか(過去作の分析編)
現在、新作の「レンタル探偵は探偵に向いてない」は地味に売れています(当社比)
このまま行けば、次回作の表紙のお金は捻出できるかもしれません。
と、毎秒新作のランキングを確認する日々を送っているのですが、ここでちょっと気づいたことがあります。
おかげさまで来月にはKDP参入して五年経つわけでして、その過程でたくさんの本を出させていただきました。するとですね、売れる本と売れない本の差が結構明確にわかれることになりました。
売れた本※1
21グラムの残滓
fire marks
売れなかった本
ヴィランズ
平成ファランクス
※1あくまで初瀬明生の中で売れたという話です。ベストセラーになったとか、ランキング上位に食い込んだとかではないのであしからず。
こうしてみると、割と傾向があります。
まず売れた本なんですが、現実のミステリーにちょっとファンタジーを入れたものが多いです。これは自分の中では手応えがあります。明らかに初動が違う。
この組み合わせは危険すぎますが、ファンタジー一色の「無名の聖域」、ラノベ一色の「夜霧麗子はなぜモテないのか」はそこそこ売れています。あと完全に現代ミステリーの「BGM」などもそこそこですね(淡波さんの表紙のおかげもある)。
もちろん題材次第、己の腕次第というのはありますが、こう分析して傾向を見ると面白い結果になります。
現代ミステリーにファンタジーやSFをちょっと入れるといいかもしれない。
何作も出した作品を自分なりに分析してみた結果こんなあっさい答えにたどり着きました。まあ浅いは浅いんですが、自分の作品を通じてこのジャンルが売れるって分析は大事な話です。本が売れたきゃ市場を分析して、または自ら数出して直接結果を見て次につなげよう。結局はこのくらいしかないと思います。
…これだけだと、いくら何でも答えが地味すぎるかなと思うので、もうちょっと踏み込んだものはまた次回にします。
きりがいいので、ここで告知。
次回作なのですが、前々から告知しているとおりゾンビものにするつもりです(表紙の目処が立たなければやめますが)。これも現代にSFを入れたものですが、「ちょっと」ではない。かなりSFが入っちゃってます。これは「平成ファランクス飢饉」の発生を彷彿とさせる組み合わせです。まあずっと現代ミステリー×ちょっとのファンタジー&SFとかできませんからね。一応これをベースにして、余力で新規開拓を行っていきます。
ゾンビはそんなにライバルがいなさそうなんですよね。開拓され尽くしていないのか、まだ本格的に手を付けられてないのか。これも調査です。とにかく読まれるには書いて出して省み続けるしかないのです。
孤島にゾンビが溢れてそこでサバイバルをするってベタな話…にするつもりはなく、もうちょっと機転のきいたものにしたいと思います。その中身がどんなものかは…おいおい説明はしていきますが、なんと新作のあとがきに詳しい内容が載っているそうですよ。これはもう読むしかない!
というわけで、新作「レンタル探偵は探偵に向いてない」をよろしくお願いします。これも現代ミステリーにちょっとのファンタジーです(ダイレクトマーケティング)。