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イブの夜に江戸川乱歩の小説を紹介

メリークリスマス!

 

そんなイブの夜にぴったりの小説があるよ。それは「人間椅子」という小説。

ある小説家と、熱心なファンの物語。ファンの一途な思いに心打たれる恋愛小説。このイブの夜にぴったりな小説ですね。

 

 

まあ冗談はこのへんにしておきます。

江戸川乱歩、没後60年ということで、来年から青空文庫にて江戸川乱歩の著作が公開されるそうです。具体的な日にちは不明ですが、年明けと同時でしょうか? もしそうなら、江戸川乱歩のまだ読んでない短編は正月休みに読みふけりたいものです。

 

 

さて、ここで自分が読んだ江戸川乱歩の小説で面白いと思った物を先駆けて紹介します。とりあえずは短編限定です。

 

人間椅子

 

乱歩と言えば、エログロ描写が特徴と思われている人がいるかもしれませんがそうではない。この作品のような、特殊な性癖、特殊な動機によって引き起こされる犯人の行動、心情描写などが醍醐味だと僕は思います。この作品はその最たる物。記事の最初の説明はあながち間違ってはおりません。

他にも、屋根裏の散歩者、赤い部屋、鏡地獄なども傾向が似ています。長編で言えば黒蜥蜴、パノラマ島奇譚など。

 

 

・心理試験

 

ご存じ明智探偵が出てくる作品。

最初から犯人がわかっていて、それをどう追い詰めていくのかを楽しむ小説。古畑といえばわかりやすいかも。追い詰める手段というものが嘘発見器というから面白い。

嘘発見器というから、犯人が動揺するような質問をしなければならないのですが、その過程が見事でした。

 

余談ですが明智小五郎は「D坂の殺人事件」以来二番目の登場です。前作が評判がよかったため、この作品で再度登場させたそうな。

 

 

・二癈人

 

たぶん一番好きな短編小説。夢遊病に悩まされた主人公が、とある湯治場である男に、自分が起こした事件を話すという作品。

結末、物語の流れ、雰囲気はどれをとっても素晴らしいと思います。とりあえずこれを見れば間違いはない。というくらい、僕はオススメしたい。それくらい好きです。

 

 

とりあえずは三作品ほど挙げてみました。みなさんもぜひ江戸川乱歩の作品をこの機会に読んでみてください。

 

 

 

青空文庫のリンク

作家別作品リスト:江戸川 乱歩