少年幻想譚 のレビュー
今日の午後にツイートで書いた感想をブログに載せます。
レビューを始めます。今回の作品はこちら。
少年幻想譚 (隙間社電書) 伊藤なむあひ https://t.co/ykYDIJg2JV @AmazonJPさんから
— 初瀬明生@校正中 (@9_meiousei) 2015, 12月 5
@AmazonJP この作品は一言で言えば、めちゃくちゃ挑戦的な作品(僕目線で言えばです)。これほど挑戦的なものは商業も含めてなかったのではないでしょうか。
— 初瀬明生@校正中 (@9_meiousei) 2015, 12月 5
@AmazonJP 作品全体の印象としては、文体や言い回しにかなりこだわっているというもの。風景描写などは、行動の説明とかと共に連れてきている感じ。具体的に立ち止まって辺りの建物、世界観の説明はしていないように感じる。そのためか、かなりするすると読めた気がする。
— 初瀬明生@校正中 (@9_meiousei) 2015, 12月 5
@AmazonJP 読みやすさに特化しているといえばいいのかもしれない。説明過多になってないのもあると思うけど、下地である筆力がそもそもあるんだと思う。読みやすいし、読ませる作品。
— 初瀬明生@校正中 (@9_meiousei) 2015, 12月 5
@AmazonJP さて、この作品は短編が四つほどあるんですが、その中で印象的だったのは「函館へ行くのにうってつけの日」でした。
非現実とも言える他の作品からいきなり現実で起こりうるものになってさらに恐怖が増す。スイカに塩的な。
— 初瀬明生@校正中 (@9_meiousei) 2015, 12月 5
@AmazonJP 他の三作品「死体の町へ。」「サンタン=デルゲの孤独小説群」「ヴィーギー・ランド」は繋がっているという解釈でよろしいのか。まあそれ前提で話を進めますと、なんと抽象的で非現実なことよ。どれくらいかと言えば阿刀田高の「戻り道」をさらに深化させたようなものだ!
— 初瀬明生@校正中 (@9_meiousei) 2015, 12月 5
@AmazonJP 「ヴィーギー・ランド」はそれに加え、電子書籍でしかできない試みをしています。一応紙でもできますが、普通の文庫本でやったら余白がありすぎてダメだと思う。
— 初瀬明生@校正中 (@9_meiousei) 2015, 12月 5
@AmazonJP 不可思議な世界でした。それでも、情緒あふれる世界でした。それでいて、作品全体としてすごく読みやすい。こういう話は前述したとおり、読んだことがなかったですが抵抗感は全くなかった。読ませる技術が備わっているんだと思う。
— 初瀬明生@校正中 (@9_meiousei) 2015, 12月 5
@AmazonJP 感想終わり。
— 初瀬明生@校正中 (@9_meiousei) 2015, 12月 5
(補足)
阿刀田高の「戻り道」とは、危険な童話に収録されているお話です。見て、どうぞ。
以上で感想を終わります。あと二つくらい候補があるので、またいずれ。