僕の推敲のやり方
推敲というものはとにかく厄介なもので、とかく個人で作家を書いている人にとっては、それを自分一人でやらなきゃいけないのでどうしても穴というものができてしまいます。
何度見返しても穴が見つかり、それを見つけて埋めてもまた穴が見つかる。
そんな繰り返しが推敲です。とっても苦痛な時間です。
推敲で一番怖いのは、何度も読み返している内に目が慣れて穴を見逃してしまうことです。慣れてしまうと、自分の頭の中でここはこうだと勝手に決めつけて作品を読むことができます。いわゆる補完ですね。自作の小説で内容を全て知っているから当たり前です。
しかしそれが続いてしまうと、初めて見る人への説明が足りなくなる恐れがあります。常に読者側に立つ。それが理想的ですが、存外そんな簡単にはいかないもの。
そこで僕が行っている推敲の方法をご紹介します。
①紙に印刷して読む。
②時間を置いてから読む。
③データを変換し、専用の端末で読む。
主に今しているのは②、③ですね。
③は詳しい説明は省くとして、ようするに自分が書いたものを電子書籍で読むということです。①の電子書籍版といってもいいです。
一番言いたいのは、文字を打ち込んでいるファイルでそのまま見なおしても、前述した補完が強く働く場合があるということです。
ですから他の媒体で見るのが一番有効な手でしょう。一番手っ取り早いのは紙。コピー機があれば簡単に作れます。
③は、はじめての方には少々面倒かもしれません。テキストファイルをでんでんコンバーターでEPUBファイルにしてkindlepreviwerでmobiファイルに変換してmy kindleに送る……。kindleを利用していない人には、何を言っているのかわからないでしょう。
こちらの平田幸一様の記事に詳しい説明が載っております。amazonのアカウントを持っている方、興味のある方はこちらより。
→教える人のネタノート:自作小説をkindleで読めるようにする”無料なる”手順とは!
目が慣れた、小説を書いているテキストファイルだけでなく、それを他の媒体に移して見る。それが、一番気持ちを新たにして推敲できる方法だと僕は思います。