初瀬明生と小説とKDPと

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初瀬明生の2017年総まとめ&鬼が笑うが言っておきたいこと

明日には実家に帰るので、今年で最後のブログ更新です。

 

今年は五作を出しました。

 

・無名の聖域

・ダーティースノウ

・BGM

・21グラムの残滓

・我楽多のセレナーデ

 

一年で五作は頑張った、と言いたいところですが、これだけ出せたのは理由があります。一つは、無名の聖域が去年の秋からかけて完成させたものであるから。あとは過去に書いた物を手直ししたものや、短編を出したことですね。別に速く書けるわけではありません。

 

無名の聖域には藤崎ほつまさん、ダーティースノウでは広橋悠さんが推敲の手伝い。BGMの表紙の装丁は淡波さんに手伝っていただきました。

改めて、本当にありがとうございます。

 

今年は割といい売り上げ(自分の中では)を記録したのですが、反面厳しいレビューもいただくようになりました。

ここで右のバーをご覧いただきたい。PC閲覧限定ですが、スマホの方にもわかりやすく言うと、4レビューいただいて星が二つなのです。実を申せば、今年出した中で一番の売り上げです。それなのにこの評価。

自分なりに分析してみたところ、おそらく設定はよかったのだと思います。そして読んだ。ただ、内容の期待外れ感が半端なかったのだと感じました。さも本格的なインドカレーを作っていますと謳っておきながら、実際に出されたのは陳腐で味の大したことないカレーを出されたような。レビューを読んでいるとそんな感じがします。

自分が面白いんじゃないかという思いを突き詰めすぎた。結論としてはこうです。いいことを言ってる風ですが、実のところ読者のことを考えていない節があったのだと思います。伏線を散りばめるだけで、それを効果的に配置する考えはほぼなかったように記憶しています。もちろん気をつけてはいるのですが、びっくりさせることを重きに起きすぎて、話がとっちらかったり、無理矢理場を繋げることが多いように思います。

 

なので新作「Closure World~山形県仙山線しかない世界」は、これらの反省を踏まえて、構成と話の流れを第一に考えていきたいと思います。今の所は12000字ちょっとを越し、折り返し地点も過ぎました。山形全地方を余すことなく書くという、なかなか舞台も大きいです。

現代社会を舞台にしているため、どっかで齟齬がないかは心配でございます。もしかしたら協力をお願いするかもしれませんが、きっといいものに仕上げます。

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来年は、長編(上記のもの)、短編fire marks(仮題)、長編(ファンタジーの大図書館を舞台にした、羽の生えた司書が主人公の何か)と三作出すつもりです。つもりなので、また後の二つは未定です。

もしかしたらですが、来年は大きな挑戦をしてみようかなとも思っております。今のところ完全な机上の空論ですが。

 

 

以上のことを踏まえて、2018年の初瀬明生には期待していてください! 例年以上に頑張ります。それではまた来年。

山形県と仙山線しかない世界より②

10万字を突破したので記念にブログ更新です。一日何万字という西尾維新ばりの速さで書けば年内には終了すると思います。つまるところ、無理です。

 

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しかしプロットをちゃんと書くと、やたらとスムーズにいくのはびっくり。今回のはより精密に、何日もかけてプロットを組みましたが、どこかでつまづいて筆が止まってしまうことは少なくなりました。

今回の小説で心がけているのは、プロットの精密さと、前フリとオチをテンポ良く繰り返すこと。後者はとあるツイートを見て、割と視界が開けました。実践できるかは完成して人目に触れてからでないとわかりません。

今回の作品はかなり気合いが入っています。資料あさりは今まで以上にしているし、実際に舞台に足を運んだりもしています。来年の二月までには、ぜひとも今までの作品を越えるクオリティに仕上げたいと思います。

・・・・・・まあ言うだけなら誰でもできるんですがね。ちょっと前作で反省したので、そのくらいの気概でいきたいと思います。

 

さて、これだけではブログとして心許ないので、新作の中身について少しだけ

 

前のブログで、主人公である瀬見翔馬(せみ・しょうま)が「生き浸かり」という趣味を持っていると書きました。それについてのご説明を。

詳細はまだ明らかにしませんが、とあることに大いに役立つことになるものです。といっても、事件の核となる部分には役立ちません。ドラクエでいう盗賊の鍵ぐらいの重要度です。

「生き浸かり」とは、もちろんこの作品だけの造語です。特に変わったものでもなく、人間観察やら立ち聞きみたいなものを言い換えた感じ。犬の散歩をウォークザドッグとかっこよく呼んだみたいなものです。超能力の類いではありません。

あらすじで引っかかる単語を作ってみたくてこんなものを造ってみました。これがどう作用するかは、来年二月(予定)に出る新作をお楽しみということで。

 

それでは今日はこのへんで。次回は舞台の話。山形紹介みたいになってしまうかもしれない。

山形県と仙山線しかない世界より①

十二月に入って早一週間が経ちました。こちらは来週から雪が降り始めます。新作は雪のように予定通りとはいってくれません。今のところはせいぜい四分の一。一月に出せるかは怪しくなってきました。

とはいえ、ブログで進捗状況は続けていきたいと思います。かなり長くなりそうですし、ただパソコンとにらめっこして書いているだけでなく外に出ているため、ネタには事欠かなさそうですし。

 

これから新作の進捗状況を書くブログのタイトルは「山形県仙山線より」に統一します。

 

 

◆「Closure World~山形県仙山線しかない世界」のおおまかな内容

新作の舞台となる場所です。

 

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はい。誰がどう見ても山形県です。線路は仙山線です。白丸は山形駅を表しています。

おそらく表紙絵はこれに人物などを入れる形になると思います。

 

さて、この山形を舞台とした作品。どんなあらすじなのか。今現在考えているものは以下のとおりです。

 

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次の新作について

久しぶりのブログ更新。

 

次の新作は来年になります。内容としては、今年出した「BGM」のような感じの現代ミステリーです。

 

山形県全土を舞台にした群像劇がコンセプト。とある変わった趣味をもった主人公と、兄を探すヒロインと、県外からやってきた五人の男女の話。日時の設定やキャラの動かしは面倒ですが、何とか頑張ります。

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↑舞台の一つとなる山形市内。撮影場所がわかる人はいるだろうか。さすがに県外の人でわかる人はいないような気がする。

 

出てくるキャラのあくが強いですが、それを何とか調理しないと行けないなというのが今回のポイント。うまくかみ合うかは自分次第ですね。

 

今年いろいろ出してみたものの、ちょっと反省する部分はありました。うまくかみ合うように構成は練ったつもりではいたのですが、やはり読者視点に立ってなかったというのが今年最大の反省点。何よりこの展開は読者が本当に望んでいる展開なのか、面白いと思ってくれる展開なのか、という部分が欠如していたように思います。やっているつもりだったんですが、つもりではダメなんだということにようやく気づきました。

 

販売予定を来年にしたのも、ちゃんと書き上げたり読書時間を確保するためでもあります。別に今まで手を抜いたわけではありませんが、充電期間ということで。もう四年目、来年で五年目なんでね。プライベートの折り合いや進退も含めてそろそろ覚悟はしておかないと。

 

新作のタイトルは「クロージャーワールド~山形県仙山線しかない世界~」(仮題)です。

雪が降る寒い今夜も頑張って書きます。

新作「我楽多のセレナーデ」出版、無料キャンペーンの告知

 

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十月末に新作出版という締め切りは守られました。表紙もぎりぎりまで粘り、上のようにできました。どのような意味があるかは本文をお楽しみに(血の跡っぽいのはイメージです)。

 

 

 

今回の作品はヴィランズシリーズ第三弾です。弓月新亜(ゆづき・にいあ)という小説家が、自身の小説をブラッシュアップするために利用する別世界、クレアシオンの話。

 

そこには小説の登場人物を演じてくれる役者たちが普通に住んでいる。その中の一人、アイリスが後輩が本をある場所に置いてきてしまったと聞く。そこは打ち捨てられた舞台。惨劇の城だった。本は無事回収するが……というお話。

 

地下牢にいる謎の少女。死体だらけの城内。無造作に掛けられた絵の数々。寂しい通路を歩くメイド。

 

 

前作、前々作とは違い、一切アシストのないダンジョン探索。未知のエリアの探索です。ほんのりTRPGっぽい感じではあります。あくまで感じです。

このように今回はエンタメの方に振り切った形です。一応謎解きはありますが、ミステリー要素はそれほどありません。カテゴリーにはありますが。

 

 

 

さて、今回も無料キャンペーンを行います。今回の作品が初のヴィランズシリーズという方、

 

大歓迎でございます。

 

初めてでも一切大丈夫なように作りました。前作を読まないと話がわからない、ということは全くございません。わからないのは裏設定や細かい経緯程度ぐらいです。そこは知らなくても支障はありません。

 

 

無料キャンペーン明日10/29午後5時あたりからスタートします。ぜひダウンロードしてください。

「ヴィランズ~悪役たちの物語~」修正しました。

新作販売に伴い、前々作を修正&読みやすくしようということで、二週間ほど前から見直していました。

主な修正点は、主語や代名詞、説明を削りできるだけ見やすくすること。そして新作の設定に合わせた見直しです。

 

変更点は以下の通り、

 

・ニーアが世界の名称は「クレアシオン」。この中に「アトラスペース」、「ヴィランズタウン」、「ジャスティスタウン」がある。
・ドレスを設定すれば、基本は怪我をしないという説明を追加。それに加え、『贖罪の雨』の世界に行く際は、自分自身と全く同じ姿のドレスが機能しているという文を追加しました。
・ワープゾーンの形状を明確にしました。

 

未読者の方には何を言ってるのかわからないとは思いますが、既読者の方は何となくわかるかと思います。特に二つ目は大事です。これは新作のあとがきにも念のため乗せます。

 

さて、なぜ今修正をしたかといえば、冒頭で話したとおり新作を近々出すからです。新作が発売は、今週末あたりを予定しています。今週の金曜、もしくは前倒しして木曜あたりにやるかもしれません。そして出した直後に無料キャンペーンを行うので、有料で買わないよう注意してください。

 

中身や表紙については、また後日に発表します。絵が本当にきつかった・・・。

ヴィランズの修正について

ヴィランズに久々にレビューがつきました。内容については評価をいただけたのですが、目次がなくて振り返るのが大変という指摘がありましたのでさっそく直しています。対象は一作目と二作目です。今日中に目次を付けて再出版します。明日か明後日には修正版が出るでしょう。

 

今回はただ目次を付けるのだけなのですが、大幅な修正、設定の見直しなどは、今の新作の作業が一段落してから取りかかりたいと思います。予定は新作発売前です。

 

 

さて、新作の話なのですが、今回のお話はちょっとTRPGあたりが強めの話。と言ってもまるっきりではなく、あくまでそれっぽいだけ。TPRGを本当にやっている人から見れば全然違うものです。

TRPGというのはやったことはありませんが、結構前にニコニコ動画でやたらクトゥルフのリプレイ動画が流行っている時期があって、それが好きで見ていました。だから何だという話ですが、描写を事細かに、おどろおどろしく書く文章力は割と参考になる。

参考になると言えば、フリーゲームで「Ruina」というゲームがあるのですが、あれが面白い。テキスト形式で進むものなので、かなり特徴的なもの。

ここらへんが活かせればいいのですが、果たしてどうなるやら。やっぱり見直すと雑だったり、設定がしっかり練り込まれていなかったり嫌になります。

 

新作の発売日は十月末を目指しております。それまでお待ちください。