初瀬明生と小説とKDPと

Q.KDPとは? A.Kindle(電子書籍ストア)に自己出版できるサービスの事だよ!

「君の名は。」レビュー(ネタバレなし)

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自分はあまり映画を見ない人なのですが、RADWIMPSと新海アニメファンとしては見に行かざるを得なかった。それで見に行った結果、久しぶりに映画を見てよかったと思える傑作でした。もう一度映画館で見たいと思った映画はこれが初です。

 


あらすじ

東京に暮らす立花瀧(たちばな・たき)と糸守という田舎に暮らす宮水三葉(みやみず・みつは)。ある日目覚めると、両者の意識が入れ替わっていた。そこからそれぞれが生活を体験し、それぞれの生活を引っかき回すドタバタからストーリーが始まる。

 

あらすじを見る限り、使い古された入れ替わりの設定です。

 


絵は本当に写実的で、葉のそよぐ様や空の風景は幻想的でした。モデルとなった飛騨の田舎の風景は行ってみたくなるような綺麗さでした。絵の完成度はものすごく高いのですが、正直ストーリーはそれほど期待していませんでした。だって入れ替わりですよ。どっかで見たことあるストーリーが展開されるんだろうなと思いました。案の定ある日それが途切れて、その女の子を探そうという展開になりました。別に王道を否定しているわけではないのですが、まあこのまま話は進んでいくんだろうなと漠然と思ってました。

 

 

 

そんなことはなかった

 

 

 

最初にもう一度見たいと思った映画と言っていますが、まさしくこのストーリーが僕をそう思わせた要因でした。2015年は「君の名は。」に費やした一年と監督自らが行っているので、話の練り込み、伏線全てが緻密です。

とりあえず、どうせ入れ替わりなんて今まで見たことあるようなストーリーなんだろって思い、映画を見る足が止まっている人は絶対見に行ってください。後悔はしないと思います。

 

 

ストーリーだけじゃなく、心情描写も素晴らしい、声優陣の演技も素晴らしい、RADWIMPSの劇中音楽も素晴らしい。ちなみに劇中音楽は歌や曲全部RADWIMPSが手がけています。

主要キャラの声優陣はよかったですね。よく俳優が起用されると棒読みとか違和感があるとか言われるのですが、今回は全くないと思います。特に長澤まさみの先輩役はかなりはまってた。そしてなんと言っても主人公の声優、神木隆之介の演技は必見。

 

ストーリー、伏線、劇中音楽、絵、主要キャラの演技。どれもが一級品です。迷っている人はもう行っちゃえ。ここまで好評な理由は見ればわかる。そして帰り際ポスターを見てまた感慨に耽るがいいや。

 

 

 

ここからは少し蛇足。勝手な採点に行きたいと思います。 星五つ採点です。

 

ストーリー☆☆☆☆

絵☆☆☆☆☆

老若男女に受けるか 未知数

 

 

 

ここまで絶賛はしてきましたが、老若男女に受けるかはわからない。ジブリが迷わず星5つだとしたら、細田守さんの作品は星3.5ほど。

新海さんの今回の作品は一般向けに作られたと思いますが、少しそういった方向の匂いが若干するかもしれないです。口噛み酒とか、おっぱいへの執着心とか。まあジブリに比べれば、ですが。僕はすんなり受け入れられたのですが、こういうノリに全員がついてこれるのかと言えばまた別のお話。僕の考えすぎかもしれません。

 

といっても、全くアニメを見たことがないという人に受けるかどうかの話なので、大丈夫じゃないんですかね。ただポスト宮崎というのが、前述した理由も含めてちょっと疑問に思ったのです。別にポスト宮崎にせんでも、新海さんはこのままポスト何とかに捕らわれず進んで欲しいというのはあります。

 

アニメ映画と言われると、ちょっと敬遠したくなる人もいるかと思います。しかし、この映画はそれを払拭するぐらいの作品です。ぜひ見に行ってください。こんなケチな人間でも「君の名は~アナザーサイド~」という文庫本を買うくらいのものなんですよ!

見なきゃ損ですよ!

 

 

ネタバレなしだと結構制限されますが、このへんで許してください。語り尽くせぬ魅力がこの作品にはあります。ぜひ見に行ってください。

 

「セルパブ作家 初瀬明生が死んだ夜」無料キャンペーン終了しました。

今日の午後5時に無料キャンペーンが終了しました。ダウンロード数はちょうど100DLでした。RTと多くのダウンロードありがとうございます。

 

かねてから噂のあったこと。無料キャンペーン中の作品のKENPCが伸びるという謎現象。あれは私でも起きました。さるお方がKUで読んだと言っておりましたが、総数でいえば他にもいるみたいです。

 

この謎仕様は何なのかはわかりませんが、ともかく今回は終了です。

ただ、本来なら無料キャンペーン中に有料がぼちぼち増えるのですが、今回は見当たりませんでした。これもKUが参入したせいでしょうか。

「セルパブ作家 初瀬明生が死んだ夜」明日午後5時から無料キャンペーン

今日に間に合いませんでした!

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ちょっとギリギリまで推敲していて、夜遅くにようやく出版して、朝慌てて確認したらもう25日無料キャンペーンに登録できませんでした。

 

不本意ではありますが、明日26日の午後5時から無料キャンペーンを一日だけ行います。もしかしたらサマータイム云々で遅れるかもしれません。今確認したらKUのグラフが増えてびっくりしました。そんな方もまだ間に合いますので、ぜひこの機会にダウンロードをお願いします。

 

 

 

これにて、この作品の宣伝は一旦終了とさせていただきます。下読みをしていただいた方、本当にありがとうございました。

 

 

次回の新作に向けてまた始動です。次回作はダークファンタジーの推理ものを書こうと思います。推理ものかはまだわかりませんが。

「セルパブ作家 初瀬明生が死んだ夜」発売直前情報 ファイナル「蝙蝠のはね」

発売直前小出し情報ファイナルです。

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今回は作中作の第二編「蝙蝠のはね」について。

 

 

今回のお話は王木さんの企画「ティアドロップ」にて発表したコウモリの話を再構成して物語にしたものです。あらすじとしては、一人の男の子が羽に傷を負ったコウモリを少しの間飼っていたという話。何を隠そうこの男の子というのは、私のことです。

 

 

はい鳥獣保護法違反

 

 

時効なので許してください。本当に当時は知らなかったし、怪我してる動物の保護だったので・・・。

 

このコウモリはかなりの傷を負っていました。左羽はほとんど機能していないほど欠損していました。風で壊れた傘を想像すればわかりやすいです。傘部分がめくれ、骨が剥き出しになっている感じ。

 

このお話は、僕の実話です。コウモリの他にもこんなペットを飼ってたんだみたいな話がありますが、ほぼ実話です。9割が事実、一割が虚構です。

虚構というのは、家族構成や地形ですね。あとは話に繋がるように主人公の心情とかも変わっています。

 

このお話はほぼ自分の過去話なので至って平和です。ただ、前の作品があんな作品なので、何かはあります。

「セルパブ作家 初瀬明生が死んだ夜」発売直前情報 その三「軋む家」 - 初瀬明生の創作部屋~Making Story~

 

 

まあここから「剥落」というちょっと物騒な響きのタイトルに繋がるわけですが、まあそれはお楽しみということで。

 

「剥落」の中身についてはあまり触れたくはないので、今回紹介することはありません。これは発売を待っていただいて。

 

 

さて、この新作の発売は明日の夜、または木曜日の朝に決定しました!

そして木曜日金曜日の午後5時に無料キャンペーンを一日だけ行う予定です。これを逃したらもうKUでしかタダでダウンロードする機会はないです。

 

従来よく書いていた推理小説ではありませんが、どうぞよろしくお願いします。

「セルパブ作家 初瀬明生が死んだ夜」発売直前情報 その三「軋む家」

発売直前小出し情報第三弾です。

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今回は作中作の第一編となる「軋む家」の内容紹介に入りたいと思います。

 

「軋む家」 ――ある男が聞いた話

 

 

あらすじにもあるように、これは誰かから話を聞くという体で話が進んでいきます。誰かの会話から始まり、本編は第三人称で進んでいく。

 

とある県で、一家惨殺事件が起きます。犯人はこの家に住む畑中永一(はたなか・えいいち)。兄夫婦と母親を殺しました。

 

一家惨殺事件というだけでもセンセーショナルな事件ですが、もう一つ、世間の耳目を集めた特殊な事情があります。

 

彼がどうしてそんな狂気に陥ったのか、それまでの間に一体何が起きたのか。そして世間の耳目を集めたそれが何かは読んでみてからのお楽しみです。

 

 

短いですが、今日はこのへんで。

次回は「蝙蝠のはね」

「セルパブ作家 初瀬明生が死んだ夜」発売直前情報 その二「前書き」

昨日に引き続き、第二弾です。

 

第一弾はこちらから

「セルパブ作家 初瀬明生が死んだ夜」発売直前情報 その一「あらすじと表紙」 - 初瀬明生の創作部屋~Making Story~

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今日は、前記事でも触れられた小説の中の「前書き」を掲載したいと思います。本当の前書きではなく、前書きの体を装った小説の一部分です。

以下原文ママ

 

 

 

 

前書き

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「セルパブ作家 初瀬明生が死んだ夜」発売直前情報 その一「あらすじと表紙」

新作販売まであと一週間ほど(予定)

それを見越し、これから徐々に新作の情報を小出ししていこうかと思います。中身の説明とか。

 

 

 

 

 

あらすじ

 

電子書籍ストアを通し、自分が書いた本を出版、いわゆる自己出版(セルフパブリッシング)をしていた初瀬明生(はせ・あきお)という男が強盗に殺された。

彼は死に際に小説を書いていたらしく、ほぼ完成されていた小説が現場のパソコンにあった。

 

小説は三編構成。

 

「軋む家」――ある男が聞いた話

 

「蝙蝠のはね」――ある男がまだ無垢だった頃の話

 

「剥落」――ある男が破滅へと向かう話

 

 

 

この三つである。

 

事件を捜査していた山辺という刑事は、この小説を読んでみることにした。

彼がその小説に興味を持った原因は、奇妙な前書きにあった。

 

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